なっさんの もうしおくり from マラウイ

青年海外協力隊、看護師としてアフリカはマラウイにて活動中。マラウイでの生活や協力隊のことをゆるーく書いています。

DZALEKA難民キャンプへ

マラウイ国内には数か所、難民キャンプがあります。

 

私の任地カロンガにも1か所あるのですが、今回はリロングウェから一番近く、またマラウイ最大の規模であるDZALEKA難民キャンプへお邪魔しに行ってきました。

 

ここは1つの村を形成しており、隊員の一人がボランティアで炊き出しのお手伝いをしているとの情報を得ました。

今回、お邪魔したのが日曜日だったので炊き出しはやっていませんでしたが。

 

朝、7時ころにドミトリーを出発したものの、miniバスにお客さんが集まらず…結局バスが出発したのは8:30頃でした。

 

難民キャンプはリロングウェからminiバスで1時間半程のところにありました。

入口にはマーケットがあり、可愛いチテンジを発見!思わず買ってしまいました。

 

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そして、どこがキャンプか分からずにとりあえず「あっちの方角」と言われた方へ進む。その辺を歩いていた人に、難民キャンプどこ?と聞くと、なんと、、、

「here!!(ここだよ!)」とのこと。

え?ここ??普通に村じゃん!!

 

ということで、難民キャンプは普通に村でした。

 

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美容院も、小さい雑貨屋も協会も集会所などもあり、近くに大学もありました。

 

協会に顔を出したら皆の前で演説?をさせられました。マラウイではどこに行ってもmost welcome で迎えてくれます。

 ここで話されていたのはスワヒリ語とフランス語。

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大学の近くでは難民キャンプに暮らす若者に話を聞くことができました。

 

「自分たちは難民なので自由はない。IDもパスポートもないためマラウイ国内を移動することも許されていない。勉強したくても、大学も決められた3コースの中から選ばなければならない。貧しく生まれた者は貧しく死んでいく。」

 

と言われました。

 

貧しく生まれた者は貧しく死んでいく…

 

難民の中には、紛争等で国を追われた人々もいますが、政治難民もいます。彼らは他の人々と比べ、裕福です。スキルを持っている人やお金がある人達は美容院やお店を持つことができますが、貧しい家に生まれた人はどうあがいても裕福にはなれないとのこと。

IDもないので本国以外では就職もできないし、キャンプの中での雇用もないそうです。

 

私たちは日本という裕福な国に生まれ、生きています。安全も保障されており、自分の人生も選択できます。紛争、内戦、難民。よく聞く言葉達ではありますが、ここマラウイでこのような現状を目の前にし、私は彼らにかける言葉がありませんでした。

 

このキャンプは難民の受け入れをストップします。規模が大きくなりすぎたのが原因とのことですが、そのうちここに住む人達は他のキャンプに移動しなければならないことになるのでしょうか。

 

カロンガにも難民キャンプはあります。赴任したらそこを訪れ、アフリカの現状をもっと知りたいと思います。