なっさんの もうしおくり from マラウイ

青年海外協力隊、看護師としてアフリカはマラウイにて活動中。マラウイでの生活や協力隊のことをゆるーく書いています。

予防接種 啓発活動 ~村での演劇~

来週はマラウイ国全体で行われる風疹・麻疹の予防接種の予防接種習慣です。


普段から、病院・ヘルスセンターで予防接種が受けられますが、来週は強化週間で、この機会に受けてない人は受けましょうね~という感じらしいです。

 

この1週間はプライマリースクール(日本の小学校+中学校)での接種も可能とのこと。

 

そこで、今週は数回、病院スタッフが近隣の村へ行って啓発活動を行っています。

 

今日は、カポロというタンザニア方面にある地域の村2か所で予防接種のアナウンスとそれに関する演劇(小芝居)をしてきました。

 

同行者は全員病院スタッフで、役者は5人、カメラマン1人+私でした。(そういえば、一般のマラウィアンがカメラを持っているのをはじめてみた)


移動に使った車はこれ。

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移動中も人が集まっている所では予防接種のアナウンスをしながら走るので、大きなスピーカーを載せています。

 

行きは爆音でマラウイ流行りの曲を流しながらの移動でした。

 

もし私がこの車を町中で見たら、まさか病院スタッフが啓発活動目的で乗っているとは夢にも思わなかったでしょう。笑

 

音楽・ダンス大好きなマラウィアン達。音楽機器も持っていない家が多いので、皆良い反応を示してくれました。

 

特に子供は、音楽が聞こえると道路脇まで走って出てきて、ダンスを踊っていました。

可愛い!

 

目的地に着いた後は、今から劇をやるよー!とアナウンスをすると瞬時に人だかりができました。

 

車を降りると瞬時に演劇開始。

 

マラウイでは、劇は啓発活動にとてもよく使われます。

 

以前にも病院の近くで、かまど普及の劇を見せてもらったことがあります。

 

写真は演劇中の様子。

 

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口げんかや殴り合い様のシーンもあり、観客を沸かせていました。

 

私は現地語が話せないので、カメラ係と、マスコット的な役割でした。(外国人は珍しいためとても興味を持たれる)

 

来週、多くの人が予防接種を受けてくれることに期待です!!

マラウイ全土で学校が休み ~先生のストライキ~

今日からマラウイ中のプライマリースクール(日本の小学校~中学校)、セカンダリースクール(日本の中学+高校)でストライキが行われております。


ストライキは先生たちによるもの。


どうやら原因は、政府から1月に支給されるはずの〝生活費”という手当てが未だ未支給、また、給料も数か月未払いのためとのこと。


政府が支払いを延期しているため、マラウイ中の全ての公立のプライマリー、セカンダリーの先生たちが給料・支給を受けていないとのことで、マラウイ全土でのストライキとなりました。

マラウイではこのようなことが教員に限らず、病院等至る所で頻回に起こっているため、住民や生徒に混乱は無さそうでした。

 

学校が休みになるので、町は朝っぱらから子供達であふれかえっています。

 

ちなみに、〝生活費”は半年に1回支給されるもので、プライマリーの先生達は28,000MK (約4,000円)もらえるそうです。

給料は21,000MK (3,000円)/1か月 とのこと。

セカンダリーの先生達はいくらもらえるのか分かりませんが、プライマリーの先生よりかなり給料は良いようです。

マラウイの平均年収が300ドルであることを考えると、先生たちは良い給料をもらっているんですね。

 

ところで、このストライキ、何故か生徒も教員も全員朝一で学校に行きます。

ストライキ続行であれば生徒は家に帰され、教員は学校の敷地内で木の下に座ってお喋りだそうです。

…何故? どうせ授業しないなら先生達も家に帰って好きなことすればいいのに。

どうも、ストライキ中も帰っちゃダメだそうです。 不思議。

 

まぁ、ストライキ自体は良いのですが……困ったことに、私も授業ができない!!!!!!!

今週は3校、5クラスで授業の予定があったのに恐らく、全てキャンセルでしょう。いつまで続くのやら。

おーーーーーい。勘弁してくれ。

 

教員枠で来ている隊員達はストライキが起きると、
ストライキで授業がなくなると生徒が可哀想だから、せめて自分だけは授業はしてあげたい…けど、同僚の先生達はそれを良く思わない…という葛藤があり大変、と聞いたことがありますが
まさか自分の身に降りかかろうとは!!

 

政府が支払い予定日を決定or支払うまでこのストライキは続くとのことで、
先生たちに聞いても、数日?数週間?といつまで続くか不明です。

 

今週中には収束しますように。

ラジオ体操をやらせてみた ~体操以前に問題だらけのマラウィアン~

ラジオ体操をプライマリースクールで教えてみました。


一応、目的としては
・運動
・運動習慣の獲得


で、あとは「マラウイの子供にもできるかな?」という好奇心


学童の必要運動時間は1日1時間。マラウイでは体育の授業はないため、学校以外で運動が必要になります。


小さい子供は日頃から外で思いっきり体を使って遊んではいますが、成長と共に運動の機会が減っていきます。

(畑仕事をしている男性は除く←大抵の男性は引き締まって、とってもいい体つきをしています)

子供がいる女性はとてもふくよかな人が多く、あまり運動をしません。

また、プライベート(お金持ち)の学校の中には、休み時間は制服が汚れるような遊びは禁止、というところもあるようです。

 

ということで、どのような運動が良いのかを知ってもらい、運動習慣を身に着けることを目的としてラジオ体操をしてみました。

ラジオ体操は、正しく行えば短い時間で約600ある筋肉のうち、約400も動かすことができるとても画期的な運動です。

約90年日本で親しまれてきただけありますね!

 

さて、実際に行ってみた感想は

 

カオス

 

運動以前に、問題が山積み。

まず、
・教室から外に出たら数人は消えた(と思う)
・他の学年の子供達が寄ってきる(元の生徒数でも120人くらい)
・整列できない
・他の人にぶつからないように広がる、ができない
・外人(私)に少しでも近づきたくて揉み合いに

 

そして、「体操の隊形に開け」ができないので、
・私が見本を見せてもスペースがないためそれ通りできない
・私に大人数が近寄りすぎて、多くの子供が私の運動している姿を見れない

 

はい、こんな感じ。外国人大人気です。

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少しでも側にいたい!そんな気持ちはありがたいのですが、とりあえず落ち着け。

 

あとは、
・体を後ろに倒すなど、マラウィアンが普段全くやることのない動作で歓声、笑いが起きる

こんな感じでしょうか。

私の想像とは全く違うラジオ体操の時間になりましたが、次回は整列・少人数から始めてみたいと思います。

大抵、マラウイでは予想通りには物事は運びません。そんな生活がとても楽しいです!(疲れますが)

ナミテテ ~青少年活動 隊員の活動を見に行ってみた~

首都リロングウェに上がったついでに、青少年活動をしている先輩隊員、Tちゃんの活動を見学させてもらいました。

 

私の活動もプライマリーが主なので、他の地域の学校や、隊員の子供達との関わり方にとても興味があります。

 

今回お邪魔したのは、「ナミテテ」という地域でリロングウェ中心部からミニバスで1時間くらいのところにあります。

 

Tちゃんと呼ばれるこの隊員は、H27-1次隊の唯一の男性。(さぞ苦労の多い2年間だったでしょう…お疲れ様です)

 

H27-1次隊の隊員は7月頭で2年の任期を終え、帰国します。帰国前に活動と任地を見れてよかったです。


マラウイの教育は詰め込み型。
教科書丸暗記が多く、また、音楽や図工等で使う道具や材料がないことから、なかなか知識詰め込み型以外の授業が行われません。

 

そこで、青少年活動の隊員は地域のプライマリースクールで、マラウイで行われていないような教育を行います。

 

このTちゃん、何と最大11校もの学校を巡回していました!すごい!!

 

今日の授業は「リコーダー」。

 

まずはシャボン玉で息を優しく吹く練習です。

 

皆で外に出てシャボン玉に挑戦!皆もっとやってみたくてウズウズ。

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その後は教室に戻り、実際にリコーダーを使った練習です。

 

もちろん、マラウイの学校や生徒がリコーダーを準備できるわけもなく…日本からの寄付を持って行っていました。

 

それでも数が足りないので、クラスの半分ずつリコーダーを持ちます。

 

授業風景。皆真剣です。

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Tちゃんによると、シ・ラ・ソはすぐに吹けるようになったのですが、その先がなかなか上達しないと。

 

それは恐らく、農作業とかで大まかな仕事に慣れていて、指先で行う細かい作業が苦手なのだろう、と。

 

それでも、なかなかのできでした!

 

最後はTちゃんがマラウイの国家をリコーダーで演奏して終了。私も国家吹けるようになりたいなー!

 

この後はTちゃん行きつけのレストランでお昼をご馳走になり、協会、私立の病院見学をさせてもらいました。

 

この病院のレベルがものすごく高く、マラウイのクオリティではありませんでした。すごく綺麗&ちゃんとした物がある。

 

ナミテテの町もすごくいい所で、活動見学もすごくためになりました。

 

Tちゃん本当にお世話になりました。ありがとう!!!!

 

モンキーベイ旅行 ~初めて見る綺麗なマラウイ湖~

同期のウガンダ隊員Tちゃんがマラウイに遊びに来ました!


3泊4日の弾丸の旅です!

そこでTちゃんと、薬剤師Sちゃんと私の3人で1泊2日でモンキーベイへ旅行に行ってきました。

モンキーベイは首都リロングウェから約4時間ほどの道のり。

先輩隊員もいる場所なので合流して、一緒にランチ。湖沿いなのでやはり魚が美味しかったです!

桟橋もあり、水もとても綺麗でした。カロンガでは洗濯や体を洗ったりと、生活感がにじみ出ていますが、ここにはなかったです。

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町をぶらぶらして、サトウキビを発見。何と!南部のサトウキビは赤いんです!!(北部は緑色)

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そして宿へ。今回はVenice beach backpackersに宿泊。

ここはビーチ沿いに建っていて、180度レイクビューが楽しめます。

シャワーは限りなく水に近いぬるま湯が出ます。サビ臭い…

 

しばしお喋り&星を見て就寝。

翌朝、日の出を見て、TちゃんとSちゃんはリロングウェへ帰りました。

 

私は翌日、ンチェウという町で看護師の5Sの集会(病院・活動見学)があったため別行動です。

 

初めてみる綺麗なマラウイ湖にやや感動しました。

 

カロンガの湖がこんなに綺麗だったら、暑い日とかに泳ぎに行ってしまっていたかもしれません。
(湖には住血吸虫という泌尿器に影響を及ぼす原虫がいるので、隊員は入るのは禁止です!)

汚くて良かったー笑

メイズ輸出と国内飢餓

一昨日の3/27より、家の前の道にトラックの行列ができています。

全く動く気配はないため、私の雇っているウォッチマンに聞いてみたところ、

このトラックは全てルワンダへの輸出待ちでここにいるそうです。

積荷はメイズ(甘くないトウモロコシ、マラウィアンの主食)。

何故停まっているか、

それは私の家の先にある警察署で輸出の許可をもらうため、とのこと。

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↓警察署(私の

 

家から徒歩1、2分)

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マラウイではほぼ毎年のように、乾季の終わり頃~雨季中頃まで食料不足(主にメイズ)が起こっています。

 

原因は大きく2つ

マラウイの気候

・作物の不作

 

マラウイには乾季と雨季の2つの季節しかなく、乾季には全く雨が降らず作物が育たないことが原因です。(雨季は年間4か月ほどしかなく、通年水不足)

メイズは雨季の終わり頃に収穫し、次の雨季が来るまでその蓄えで生活しますが、乾季の終わり頃になると量が足りなくなるとの事です。

何故不足になるか、その原因に収穫量の減少が挙げられています。雨季には度々洪水が発生します。洪水による被害で作物がダメになってしまうこともあり、収穫量が減ります。また、現在育てられているメイズの種類にも原因があるとのこと。今マラウイで育てられているメイズは先進国から持ち込まれた品種改良済みのものだそうです。当時は従来の物の○倍の収穫ができる、という触れ込みで広まっていったそうですが、この種は土地の栄養も吸い取ってしまうため、それまで必要としていなかった肥料が必須となりました。それまで土地さえあれば育てられたものにお金がかかるようになったため、一度不作等で収入が減少してしまうと次のメイズを育てられなくなります。

 

マラウイでは約8割の国民が農業に従事しており、収入も微々たるものです。

(平均収入は350USドル!!2015年)

 

 

このような理由から、毎年食料不足が起こるのですが、

メイズ収穫後のこの時期には輸出を目的としたトラックが首都や地方からカロンガに多く集結します。(北部にある国境に最も近い警察署がここ、カロンガとのこと)

輸出した方がメイズが高く売れるそうなのですが、国内からは食料不足が予想される中で他国に輸出することに対して反発の声も上がっています。

そのため、ここで止められているトラックは、裁判所で輸出の許可を得て、警察で登録したうえでようやく出国できるそうです。(警察署で聞いてきました)

判決は明日。判決が出て、2、3日もあればトラックもいなくなるでしょう、とのこと。

 ↓カロンガ町中にある裁判所。よく周りに人が集まっているのを見るので、頻回に裁判が行われている様子

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マラウイは最貧国の一つであり、その主要産業は農業。

メイズの不作で通貨マラウイクワチャの価値は数年前の半分程度まで下がっています。

外貨獲得と国内需要、、、難しい問題です。

今年はメイズが豊作になりますように

色の名前を知らない子供達

週末に、最近知り合ったNPO所属のオランダ人の女性の家に遊びに行きました。

 

この方は現在TTC(teacher training center:小学校教員育成学校)で未来の小学校教員を育てる手伝いをしています。

 

私達JOCVとは格の違う、素敵なお家でランチをご馳走になりました。(彼女はベジタリアンなのでベジタリアンフード)

 

そして、その後プライベートでおもちゃを使った教育の仕方を、近所のマラウィアンと幼稚園の先生に教える、とのことで見学させてもらいました。

 

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写真に写っているようなおもちゃはマラウイでは都市にしかありませんし、かなりのお金持ちしか買えません。

 

マラウイの子供達は基本的に自然の中で遊ぶか、木の枝を振り回したり、その辺に落ちているワイヤーで車を作って遊んでいます。

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私がこちらで見たローカルのおもちゃはこの車だけ。既製品は持っていません。

 

マラウイにない物での教育の仕方を教えたところで、今後に繋がらないのでは、という意見もあるとは思いますが、このような遊び、そして遊びを通じた教育があるということを紹介できただけでもマラウィアンにとってはとてもいい刺激になっているようでした。

 

また、いくつかは工夫をすればこちらで手に入る材料でも作れそうなので、いつか私も作ってみようと思います。

 

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そして、その中で1つ、とっても衝撃的なことが発覚しました。

 

子供は色の名前を知らない!!

 

日本の子供であれば小学校入学時には基本的な色は知っているでしょう。

 

しかし、

 

今回集まった子供達(小学校3,4年生)は色を答えられませんでした。

 

色は識別できています。が、名前を知らない。

 

ちなみに、現地語では色は青、赤、黒の3色しかないので、他の色は英語で表現されます。

 

色の名前を知らない…ということは、学校で英語の授業で初めて習うのではないか、との考えに至りました。マラウイでは小学校5年生から英語を習います。

 

また、マラウイでは親が子供に教育を与えるということをあまりしません。

小さい子供の世話は兄弟の仕事。そして、勉強は学校でするもの。という考え方があるので学校で習わない知識がなくても納得できます。

  

友人に聞いてみたところ、子供にはそもそも選択肢がほとんどなく、与えられたものを受け入れるしかない環境の為、色や形はあまり気にならないのではないか、という意見も。

 

今までにも何度かありましたが、今回も想像もつかないような常識の違いを目の当たりにしてとても驚いています。

 

任期残り1年と3か月!

 

これからどれだけ発見があるか楽しみです。

同僚看護師と学校保健!

今日初めて同僚看護師と共にプライマリースクールで学校保健活動を行いました。

マラウイには保健室の先生なんて人はいないので、病院配属の看護師の仕事の1つに学校保健が含まれています。

私の所属する病院には学校保健を担当する看護師が1名いて、赴任した当初は院内外で色々打ち合わせをしていました。

学校保健では、私たちの他に2人は一緒に学校へ行く看護師が必要なのですが、結局その看護師たちの給料が出せない、という予算上の理由で活動はしばらく無理そうだという結論に至りました。

そのため、学校関係の活動を私一人で始めていたのですが、

なんと!同僚看護師が学校保健の計画を進めてくれていました!

第一回目は私がTV会議で首都にあがっていたので参加できませんでしたが、今回2回目には参加できました。

今回は近所のプライマリースクールでの活動だったので、同僚たちとは現地集合しました。

開始時間は8:00

私は7:45に学校に到着 (いやー日本人らしい!と自分を褒めました)

同僚が到着しないまま8:00、、、8:15、、、8:30が経過。

私は校長先生と共に校長室でまったり。

そして、校長室で座っていることに飽きたので、試験中の学校の教室を回り知り合いの先生たちとお喋りをしていたら

 

ついに同僚到着!!

 

時間は、、、9:10!!!!!

 

移動車の手配などでどうせ遅れるだろうと、最初から予想はしていました。

どうも最近時間の感覚がマラウィアン化してきているようで

1時間くらいの遅れなら気にならなくなっています。

今回は校長先生から「電話しないの?」と言われましたが、「そのうち来るでしょー」と私。

帰国後の日本での生活が心配です。

 

さて遅れたものの、全員揃ったので活動開始です。

まずは1年生のスクリーニングから。

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身長、視力、体の異常の有無のチェックをしました。私は身長を担当。

体の異常のチェックでは腹水(栄養状態)や背骨の湾曲の有無、カビの有無等を調べていたようです。

 

そして、10名程の生徒が頭にカビが生えていました。

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その子達には軟膏等の薬を渡して終わり。

2時間ほどかけて100人程をチェックして

 

次は8年生の健康教育。

 

同僚は10代での妊娠について、私はマラリアについて話しました。

 

いつもは6年生を担当していたので、8年生との違いに驚きました。

かなり質問も出ていましたし、英語もかなり上達していて、全ての反応が良かったです。

これは1人で授業をしたらきっと、私が生徒の英語を理解できない…!ということに気づいてしまったので、これからはもっと準備を頑張ります。

 

12:00頃に全て終了しました。

 

いつも1人で授業をしていたためか、今日の活動は本当に楽しかったです!!

 

第3回目が近々できますように。

あ、学校休みに入る…次は5月ですかね。

ONE STOP開設

今日、病院内にONE STOPという部署がARTクリニック(HIV/AIDsの患者の為のクリニック)の横に開設されました。

 

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これは、強姦等の性犯罪にあった被害者の為の施設です。


マラウイでは被害者は警察・病院・ソーシャルワーカーの所に行かなければならないのですが、
この施設には警官・医者・ソーシャルワーカーがいるため、全ての手続き等がここ1か所で済みます。

 

被害届の提出、診察(HIV検査も)、心理的フォローがこの施設で可能だそうです。

 

そのため、このONE STOPという名前がついています。

 

マラウイは性犯罪が横行しており、また、HIV感染率も9%と高いため、今後このような施設をすべての県病院に設置していくとのことです。

 

さて、今日OPENだったはずですが…言われた時間に行っても誰もいない。
待つこと1時間半。ようやく担当者が来ましたが、中は空。誰もいない。

 

警察は24時間体制でいるようになる、医師は要請時病院から来る、ソーシャルワーカーは常勤になる、とのことでしたが、、、この体制が整うには長くかかりそうです。


担当者から、また誰か来たら連絡するよ!と言ってもらえましたが、誰も被害者が来ないことを祈るばかりです。

学校保健テレビ会議

3/10 学校保健テレビ会議が首都リロングェで行われました。

このために片道2日かけてはるばる首都まで行ってきました。

遠かったー!何だかんだで2か月に1回は首都に上がっています。次は4月の初旬…

 

さて、テレビ会議とは、インターネットを利用して世界中で活動する隊員達と活動紹介や活動に関する話し合い等を行うことです。

 

普段他国の隊員達と連絡を取り合うことはあまりないため、他の隊員がどのような活動をしているかを知る良い機会となります。

 

テレビ会議は大抵、世界中の青年海外協力隊員の中で、同じ職種や活動をしている隊員達を集めて行います。

 

今回のテーマは「学校保健」

 

学校保健に関わることならどの職種、配属先でも参加可能で、今回は

看護師、保健師、公理学療法士、衆衛生、感染症エイズ対策、コミュニティ開発、栄養士、教員(体育、理科)

が集まりました。

参加国はアジア、中東、アフリカから18か国と日本のJICA関係者。

 

主催国モンゴル、発表者3名、日本時間18:00-20:00(マラウイ時間11:00-13:00)

 

以下発表者の活動内容

モンゴル派遣のA隊員は、伝統的食習慣や運動習慣等を見直し、派遣国の主な疾患との関連を見出して地域特性を考慮した健康教育。

ルワンダ派遣のB隊員は、主に水に関する衛生教育をペットボトルを使用した手洗い器の設置や、デンプンを使用した手洗いチェック、石鹸の代わりに灰を使用した手洗い方法の普及等、任地で安価に手に入る物を使用した活動。

タンザニア派遣のC隊員は生活習慣の改善を目的とした、栄養指導を栄養失調病棟や小学校で行っている。現地の人々が多くの誤った知識や誤解を持っていることに気づき、正しい知識の普及や、行動変容を目指した活動。

 

これらの活動で共通してることは、子供の頃からの衛生概念の定着、ボランティア引き上げ後でも現地の人々で継続できる持続性を考えた活動であること、を意識していたことです。

 

また、日本から参加の技術顧問より、学校保健とは健康や栄養に関することだけでなく、人間性や人権に関する事柄も含まれるため、幅広い教育が必要であること、また、教育による知識獲得後の行動変容に関しては、発展途上国の人々は抽象的考え方を理解することが難しいため、具体的な指導を通して理解を促し、行動変容に結び付けていくことが重要であるということ、また、栄養状態は最も収入が影響を及ぼしており、その収入は父親の教育レベルに関与している、つまり、父親の教育レベルが栄養状態に結びつく、という興味深い研究結果も紹介されました。

 

他隊員の活動内容を聞いたり、質疑応答で活動の意義や方法について話し合うことで自分の活動を振り返る良い機会となりました。

 

それにしても、モンゴルの学校の設備はすごかったです。写真で見る限り完全に先進国!!

その後のルワンダの発表での写真は、マラウイと同じような光景(レンガの学校、水道無し、電気無し)で何故かほっとしました。

 

国や地域によって発展度はそれぞれ。他国の隊員の話を聞くたび、マラウイは世界最貧国なのだと実感します。

一般的マラウィアンの家は水道・電気はほぼ普及しておらず、30円ほどの石鹸すら買えない家庭もあります。

 

物がない中で、それでも環境改善に向け何ができるかを考えていきたいです。