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なっさんの もうしおくり from マラウイ

青年海外協力隊、看護師としてアフリカはマラウイにて活動中。マラウイでの生活や協力隊のことをゆるーく書いています。

病院実習 in Lilongwe

マラウイ オリエンテーション マラウイ 看護実習 マラウイ 首都 Lilongwe

こんばんは。マラウィは現在夜11時です。

 
先週末から今週頭にかけて、同期隊員9名が各任地へドナドナされていきました。
 
現在残2名。
 
引っ越しの様子 2人分の荷物です
 
イメージ 1
約1か月間の研修の間、全員でドミトリーで生活していて、食事も当番制で作っていました。
 
なので、今現在とても静かで寂しいです。
 
さて、現在残っている2名ですが、2人とも看護師隊員です。
 
マラウイの看護師隊員は全員、カムズセントラル病院で1か月研修の後に4週間の病院実習があります。
 
実習…という響きだけでもう嫌だ……
 
そんな気持ちを抑えつつ、実習が始まって今日で三日目でした。
 
病院の中はもういろいろとツッコミどころ満載。
 
HDU (High Dependency Unit) 
以外にもモニターも酸素配管もあります。ICUもありました。
イメージ 2
 
患者に投与中の点滴。点滴ルートが点滴の袋を破ってしまっていて外と交通しています。
本来であれば不潔なので破棄します。
イメージ 5
 
点滴の刺入部
日本ではほとんど選択しないような場所に点滴を留置します
イメージ 3
 
画鋲の代わりに使用しているのは注射針…
新品であって使用済みであっても問題ありです
イメージ 4
気になる点
・点滴が終了していても医者も看護師も気にしない
・至る所に使用済みの注射針がおいてある、外にメスの刃も落ちていた
・ベッドにシーツがかかっていない
・患者が使用した物品を消毒することなく次の患者が使用する
・検査室や車いす、ベッド等移動や移乗はすべて家族がする
・食事、トイレ、着替え、風呂等すべてのケアは家族がする
・患者一人一人に担当医がついているらしいが、その医者が現れない
・医者がいないので患者は放置される
・苦痛を表出していたり、苦悶様表情であっても基本放置
・患者が死にそうな状況でも治療方針が決まらないから、という理由で手を出さない
・清潔操作が必要な行為は基本的にすべて不潔
・局所麻酔をしない
・血統値400超えの患者がざらにいる(RBS:200が基準)
・血圧180~200超えの患者が多い
・はさみ、ペン、体温計、等探し物が多い
 
もう、すべてのことが目につきます。
 
ここから少し専門的になりますが、
今日、一人の患者が目の前で亡くなりました。
 
患者は18歳、AIDSを発症していて、呼吸不全で亡くなりました。病院に来た時にはすでに呼吸状態も悪く、SpO2 70台前半。
 
治療は経鼻酸素3L、維持液の輸液のみ。
 
来た当初は話もできていた子でしたが、だんだんと意識レベルが低下していくのが目に見えてわかりました。
 
意識もとぎれとぎれ、会話は不可能、呼吸も不安定。その間医者も看護師も特に何もしない。
 
私のいた部署に来てから約二時間後、呼吸が停止しました。
 
家族は付き添っており、すぐ隣にいた医者に声をかけるも、医者は特に反応せず一旦自分の患者の診察をしたのちにその患者のところへ。
 
その時には完全に呼吸停止していました。
 
家族は泣き叫びます。医者も看護師も側で声をかける…なんてことはなく、何事もなかったかのように仕事に戻る。
 
泣き叫ぶ患者の2メートル先で、世間話で盛り上がり、笑っている医者達。
 
マラウイに来て初めて、自分が異世界にいるのではないか、という気分になりました。
 
 
カルチャーショックです。
 
何故この人たちは医者や看護師を目指したのだろう、この人たちは自分の家族が同じ対応を取られても平気なのだろうか、、、そのような考えが消えません。
 
看護師長にその患者の対応について、治療方針は何だったのか、患者を亡くした家族へのケアはないのか、ということを質問してみましたが、納得いく答えは返ってきませんでした。
 
きっとマラウイにはマラウイの医療の在り方がある。死生観も違って当たり前。
 
私はこの2年間で何度、人の死を見、そしてやりきれない気持ちになるのだろう、と思うと気分が重くなります。
 
人の死が身近にあるこの国で、死ぬこと、そして生きることについて考えていきたいと思います。
 
 
 
これから来る看護師隊員の方へ
実習にはナース服が要ります。白か紺色が可です。こちらでもオーダーできますが、日本から持ってきたほうがベターです。