なっさんの もうしおくり from マラウイ

青年海外協力隊、看護師としてアフリカはマラウイにて活動中。マラウイでの生活や協力隊のことをゆるーく書いています。

学校保健テレビ会議

3/10 学校保健テレビ会議が首都リロングェで行われました。

このために片道2日かけてはるばる首都まで行ってきました。

遠かったー!何だかんだで2か月に1回は首都に上がっています。次は4月の初旬…

 

さて、テレビ会議とは、インターネットを利用して世界中で活動する隊員達と活動紹介や活動に関する話し合い等を行うことです。

 

普段他国の隊員達と連絡を取り合うことはあまりないため、他の隊員がどのような活動をしているかを知る良い機会となります。

 

テレビ会議は大抵、世界中の青年海外協力隊員の中で、同じ職種や活動をしている隊員達を集めて行います。

 

今回のテーマは「学校保健」

 

学校保健に関わることならどの職種、配属先でも参加可能で、今回は

看護師、保健師、公理学療法士、衆衛生、感染症エイズ対策、コミュニティ開発、栄養士、教員(体育、理科)

が集まりました。

参加国はアジア、中東、アフリカから18か国と日本のJICA関係者。

 

主催国モンゴル、発表者3名、日本時間18:00-20:00(マラウイ時間11:00-13:00)

 

以下発表者の活動内容

モンゴル派遣のA隊員は、伝統的食習慣や運動習慣等を見直し、派遣国の主な疾患との関連を見出して地域特性を考慮した健康教育。

ルワンダ派遣のB隊員は、主に水に関する衛生教育をペットボトルを使用した手洗い器の設置や、デンプンを使用した手洗いチェック、石鹸の代わりに灰を使用した手洗い方法の普及等、任地で安価に手に入る物を使用した活動。

タンザニア派遣のC隊員は生活習慣の改善を目的とした、栄養指導を栄養失調病棟や小学校で行っている。現地の人々が多くの誤った知識や誤解を持っていることに気づき、正しい知識の普及や、行動変容を目指した活動。

 

これらの活動で共通してることは、子供の頃からの衛生概念の定着、ボランティア引き上げ後でも現地の人々で継続できる持続性を考えた活動であること、を意識していたことです。

 

また、日本から参加の技術顧問より、学校保健とは健康や栄養に関することだけでなく、人間性や人権に関する事柄も含まれるため、幅広い教育が必要であること、また、教育による知識獲得後の行動変容に関しては、発展途上国の人々は抽象的考え方を理解することが難しいため、具体的な指導を通して理解を促し、行動変容に結び付けていくことが重要であるということ、また、栄養状態は最も収入が影響を及ぼしており、その収入は父親の教育レベルに関与している、つまり、父親の教育レベルが栄養状態に結びつく、という興味深い研究結果も紹介されました。

 

他隊員の活動内容を聞いたり、質疑応答で活動の意義や方法について話し合うことで自分の活動を振り返る良い機会となりました。

 

それにしても、モンゴルの学校の設備はすごかったです。写真で見る限り完全に先進国!!

その後のルワンダの発表での写真は、マラウイと同じような光景(レンガの学校、水道無し、電気無し)で何故かほっとしました。

 

国や地域によって発展度はそれぞれ。他国の隊員の話を聞くたび、マラウイは世界最貧国なのだと実感します。

一般的マラウィアンの家は水道・電気はほぼ普及しておらず、30円ほどの石鹸すら買えない家庭もあります。

 

物がない中で、それでも環境改善に向け何ができるかを考えていきたいです。