健康教育 in プライマリースクール ⑤ -脱水、ORSの作り方-
今回は前回の下痢の続きで、
脱水とその対処法、ORSの作り方を話しました
下痢で毎年多くの子供が亡くなりますが、下痢で1番怖いのは下痢自体ではなく下痢が引き起こす脱水状態です
なので、内容は
・体の水分量はどれくらいか
・脱水とはどのような状態か
・脱水の原因は
・脱水での問題は
・予防法
・脱水時の対応 (ORSの作り方)
でした
ORS=Oral Rehydration Salts
水1Lに対し、砂糖ティースプーン6杯と、塩ティースプーン1/2杯を混ぜた物です
何故ORSを推奨するのか、それは
脱水の時には体の中の電解質も一緒に排出されるので、水だけではなくそれらの補給も必要です。
また、汗や下痢で多量の電解質を失った状態で、水だけを多量に摂取すると、更に電解質バランスが狂い、状態が悪化することもあります。
アフリカには日本のようにスポーツ飲料や、すぐに病院に行ける環境は整っていません
よって脱水時には家で簡単かつ、安価に作れるORSの作り方を知っておくことはここでは命を守ることに繋がります
アフリカでは1Lが計れなかったりティースプーンがなかったりするので、現地の人が分かるように説明
水1L=500mlペットボトル2つ分、またはファンタやSobo (Soboはマラウイで人気のジュース)のビン3本分、あなたたちがランチで使っているコップの4杯分
等例を挙げて教えます
砂糖は4本の指と手のひらで握れた分、塩は3本の指でつかめた分、と説明しました
子供たちが作り方を覚えて、いつか役に立つといいなぁ
そして今回の授業後には、写真での日本紹介をしました
四季、日本の象徴富士山・桜、着物や浴衣、結婚式、宗教関連施設(神社、寺)、お城、盆踊りの写真を見せつつ少しずつ説明しました。
子供たちは興味津々で聞いてくれていました
これから、子供たちの視野が広がるように少しずつ国外の情報も発信できたらいいな、と思っています