健康教育 in プライマリースクール① -マラリア-
マラウイでは今週月曜から学校が始まっています。
本来、政府の公式発表では1/2から始まる予定でしたが、生徒が集まらないので大抵の学校は今週頭から始まっています。
私の活動の1つに、プライマリースクール(日本の小学校~中学校)での健康教育があり、ある学校で昨年から校長や先生と打ち合わせを行っていました。
そしてようやく初めての授業。
プライマリーの授業は1コマ30分。私は「ライフスキル」という日本でいう「生活」の授業時間をもらって講義をさせてもらいます。
ライフスキルは1日1コマあるのですが、30分では足りないので、1日に2コマ分、1時間をもらって行います。
私の担当するのはまずはスタンダード6という12歳くらいの子たち。
本来一クラス約70人を4クラスなのですが、教室の不足や先生たちの都合により、4クラスの人数を2クラスに分けて授業を行っています。
今日はクラスAは約100人、クラスBは150人程度でした。
今日のテーマは「マラリア」
各年、人間を1番殺す動物は何?という質問から入ります。
答えは、
1位:蚊
2位:人間
3位:蛇
4位:犬
です。
この蚊が媒介する病気で最も死亡率が高いのがマラリアです。
マラウイの子供たちはマラリアについて幼いころから学校や親から習うのでそれなりの基礎知識はあります。
なのでクイズ形式で授業を進行。
世界中で何種類の蚊がいる?→400種以上
その中で何種類の蚊がマラリアを媒介する?→約30種類
蚊の活動時間はいつ?→夜間、17時~翌7時
マラリアの症状は何?
予防方法は?
治療を受けないとどうなる?
等
マラウィアンはシャイなのと、外国人に慣れていないということもあり、2クラスとも授業は静かでした。10人くらいの同じ子供たちが何度も意見を言ってくれる、という感じでしたが、慣れれば皆発言するようになるそう。
また、体について興味を持ってもらうために脈拍測定を実施。
安静時の脈拍を測定し、運動をした後にもう1度測定し、変化を見る…ということをしたかったのですが、まず脈拍を測ることが難しい。脈拍を指をあてて感じる、ということすらしたことがない子達。
親指の付け根を探すと触れるよーといってもなかなか理解できない子&探し出せない子が多くその子には個人対応していたら時間が足りなくなりました。
また、子供たちは分かったふりをする(いい子に思われたくて2回は質問できない)ので、脈拍何回だった?と聞いても実際は測れていなくても、周りの子たちに合わせて手をあげる、という感じでした。
しかし、この学校の子たちは本当に落ち着いていて、言うことをよく聞きます。
「あの木まで走って行って折り返して走って帰ってきて!」
というと、数秒以内に全員が動けます。そして再集合し座って先生の1事で静かになる。素晴らしいです。
私の課題はこの人数をうまくコントロールすること…になりそうです。
この学期で10回以上授業を持てるので、徐々にコツをつかんでいきたいと思います!!
とにかく、マラウイ赴任6か月、任地着任3か月、ようやく活動らしいことができるようになったので正直ほっとしています。
それではまたー!