なっさんの もうしおくり from マラウイ

青年海外協力隊、看護師としてアフリカはマラウイにて活動中。マラウイでの生活や協力隊のことをゆるーく書いています。

Karonga District Hospital カロンガ県病院

ずっと配属先の病院のことを書いていないので、今日は配属先のことを

私が所属しているのはカロンガの県病院です。病床数約270ですが、忙しい時期になると子供が1つのベッドに数人寝ていたり、大人は床に寝ていたりするので+αです。

 

部署としては、手術室、処置室、男性病棟、女性病棟、結核病棟(男・女)、マタニティ(産婦人科)、小児病棟、ARTクリニック(HIV/AIDs関連)、外来、妊婦・5歳児以下検診があります。

 

各病棟に病室は基本的に大部屋のみです。約50人の患者(とその家族)が同じ部屋にいます。個室も各病棟2部屋程あるのですが、ほぼ病院スタッフの家族用です。まれに重症患者に使用している様子。

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写真の、天井からぶら下がっている緑の物は蚊帳です。昼間はまとめておいて、夜間広げてこの中で眠ります。

シーツも布団もありません。自分で用意したチテンジ(布)を引きます。布団もチテンジ。

患者の世話は家族が付きっきりでします。食事は予算の関係でほぼ出ません。月に1週間くらいシマと豆が昼食に出せる程度。出せないときは家族が準備します。

 

 

ナースステーション

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特に何も置いていなく、がらんとしています。カルテ(といってもコピー用紙)や検査系の書類が少しあるだけ。

助手や医療スタッフが特にやることがない時に椅子を持ち寄り、お喋りをしたり、おやつを食べたり、携帯を触っています。1日中、必ず誰か1人はいます。

もちろん、ナースコールなんてものはありません。用事があれば患者か家族が声をかけに来ます。

 

手術室

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廊下

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大抵、不要なものが何も置いていなく綺麗です。ストレッチャーや車いすは廊下の一角に置き場があり、使用後はそこに戻す、というルールがあり、守られています。

 

ところで、5Sという言葉を知っていますか。日本の工場から始まった安全性、効率性を向上させ、生産性を上げる活動です。整理・整頓・清掃・清潔・しつけの頭文字のSから、5S活動という名前がついています。

整理・整頓・清掃まではその場所を綺麗にする基礎的な活動、それを維持、改善するのが清潔・しつけです。

 

マラウイの看護師隊員は2人(私ともう一人)を除き、全員の要請内容がこの5Sです。

私の所属する病院に5Sを行う隊員はいないのですが、歴代日本人ボランティアが入っていることもあり、他の病院と比べかなり良い状況です。5Sの専門家から、そろそろ清潔・しつけの段階に入ってもよいのではないか、と言われたほど。…実際は倉庫など、問題はまだまだありますが、それぞれ皆頑張っています。

 

このような雰囲気の中、毎日漂っています!