隊員の防犯について -グラスフェンス倒壊-
今日は青年海外協力隊員達の特に家の安全について。
協力隊員は比較的治安のよい場所に派遣されています。紛争地帯や、重犯罪が多い地域などへは基本的には派遣されていません。
しかし、ここはアフリカ。比較的治安が良いといっても、全く安心できません。
そこで、JICAが定める安全の基準があります。
○家の立地
・近隣で強盗や空き巣被害がない
・中流階級の人々が住むエリア
・バーや酒屋が近くにない
・近くにイベント会場がない、等
○家の防犯設備
・外に面しているドアには必ずバーグラバー(開閉式鉄格子)がついていること。それには2つ以上の南京錠を付けること。
・全ての窓には鉄格子がついていること。
・基本的にはフェンスで家を囲う(立地によりない,又は半周の場合も)
・夜間の警備員の雇用(18:00~翌6:00 警備員が一人家の前で警備します)
・寝室のドアには鍵がかかり、バーグラバーが付いていること。
・外灯があること 等
○行動
・目立つ言動は控える
・行動を予測されないようにパターン化を避ける
・無駄金を持ち歩かない
・スマホを外で使用しない
・危険地区への立ち入りをしない
・イベントを避ける 等
マラウイはアフリカの中でも安全な国なので、これらのルールを守っていれば基本的に犯罪被害にあうことはありません。隊員たちの一番多い被害はスリです。
ところで、家の囲い、塀、柵?が倒壊しました。
マラウイには塀は3種類あり、
竹製のグラスフェンス
木製
レンガ制
です。住んでいる地域のスタンダードに 合わせて隊員たちの家のフェンスの素材を選びます。
私の家はグラスフェンスなのですが、一部、倒壊しました。
元々ボロボロでメンテナンスの必要があったのでっすが、支柱が折れて一気に倒壊しました。
この修理が本当に大変。
見積書をJICAに提出、承認が下りたら着工、なんですが、ここはアフリカ、マラウイ。見積もりから、グダグダ。
見積もりを取った額のものが次回は置いていない、なんてザラ。
何メートルいくら、で売ってるもののmが適当。大抵短い。
見積もりを取るものによって店をはしご。7~8km離れた場所に何回も足を運び、全ての材料をすべて別の店に自分で行って見積もり。
見積もり書をやっとの思いで仕上げ、承認を得て、次は買い物。同じ店に再び出向き、交渉。欲しいものが欲しいだけその場にある、なんてことはあり得ず、何度も何度も出向く。そして購入したら次の問題は運搬。
運んでくれる業者も、自由に使える車もない。
そこで、庶民の足、チャリマト(カーゴ)!! ただの自転車の荷台!!!!
もう、材料を集めるの、本当に大変でした。
集めてしまえば、雇っている警備員にお金を払って修理してもらうのであとは待つだけです。
今、犬を2匹預かっていて、その犬がフェンスを壊すので一部、修復は待ってもらっています。早く全面綺麗になってこの煩わしい状況から抜け出せますように。
本当に、材料の購入から工事まで全てまとめて1つの会社が行ってくれる日本ってなんて素晴らしい所なんだ!!と思えてきます。