なっさんの もうしおくり from マラウイ

青年海外協力隊、看護師としてアフリカはマラウイにて活動中。マラウイでの生活や協力隊のことをゆるーく書いています。

Xmas party

12/24 クリスマスイブです!

今日は知り合いにカロンガとリロングウェで建設会社を経営する台湾人の方の家族とのクリスマスパーティに招待してもらえたので参加してきました。

 

台湾から冷凍で運んだという、

サーモン、マグロ、鯛の刺身

サーモントロの炙り

鮭の塩焼き

さんま塩焼き

ハマグリ酒蒸し

カニフリッター

にら玉

と、

豚の炙り焼き

チキンスープ

ご飯

フルーツ

(差し入れのグラタン、パン、パンプディングも)

 

をいただきました。

 

マラウイは内陸のため(というか、最貧国で冷凍移送ができないため)刺身が食べられません。

久しぶりの刺身ーーーーさんまーーーーーーーーー鮭ーーーーーーーー!

 

幸せ!!!

次回はウナギを用意しておくから。と言っていただきました。

よろしくお願いしますっっっ!

 

クリスマスはマラウイで1年の中で1番大切な行事だそうですが、町は全く変化有りません。お店もマーケットも普段通り。

マーケットに人が多いくらい。

クリスマスソングもなければクリスマスの飾りつけも何にもありません。

それでも夜は今までにないくらいバーに人が集まっていました。

 

マラウィアンも日本の皆さまもHappy Xmas!!

COMSIP活動見学

同期隊員のムタカタカで、COMSIPの活動見学をさせてもらいました

 

COMSIPとは、COMmunity Saving Investment Promotion(地域貯蓄と投資の促進)を意味します。

多くの割合のマラウイ人の職業は農業です。

作った作物もほとんどが家族が食べる分となり、お金を得る手段がなく、貧しい生活を強いられている人が多数です。

そこで、地域住民で協力し合って貯蓄をしたり、収入を得る手段としてCOMSIPの活動を行っています。

この地域では収入向上のため、炭作りと苗木、ジュースづくりをしているそうです。

今回は、炭と苗木を見学させてもらいました。

 

見学させてまらったグループはバイオマスチャコール(環境に優しい炭)を作って販売しています。

バイオマスとは、エネルギー源や原料として使うことができる、再生可能な生物由来の動植物資源(化石燃料は除く)の総称です。バイオマスの種類は、木材(木くず)、海藻、生ごみ、紙、糞尿、動物の死骸等です。

この村では木くずから作った炭と蟻塚の土を使用して炭作りをしています。蟻塚はマラウイ全土でよく見られ簡単に手に入ります。(蟻塚の土を使うと、普通の土より粘着性が増すそう)

木くずから炭を作り、その炭を粉状にします。炭と蟻塚の土を5:1の割合で混ぜ、水を足します。水の量は、炭がチューインガムの硬さになる程度、だそうです。それを1つずつの大きさに分け、手やペットボトルを切ったものを使い、強く圧迫して余分な水分を抜きます。そして、1~2日乾燥させて完成です。

f:id:nassan0220:20170103021046j:plain

 

○利点○

地域にあるもので簡単に作ることができる(生産コストが
かからず収入を得られる)。普通の炭と比較し、着火が早い。

CO2排出削減、資源の有効活用、森林伐採の削減。

○値段○

10個で250KW(約35円)で販売。 5個の炭で10時間の調理が可能。

 

苗木についてですが、

Cassia(カッシア)という熱帯地域に生息するマメ科の樹の苗木を育てて販売しています。

ドイツの援助団体が環境保全の観点から、この苗木を買い取り、マラウイ各地に植樹しているそうです。

f:id:nassan0220:20170103021127j:plain

○利点○

簡単に発芽する、育つのが早い、気候が地域に適している

○値段○

1本150KW(約20円)

2015年、この苗木による収入50,000KW(約7,000円)だったのですが、2016年は6,400,000KW(約896,000円)へ大幅に増加しています。

 

このような活動がマラウイ全土に広がり収入向上に繋がる事を期待します!

デッザ県ムタカタカへ

 

首都リロングウェへ上がったついでに、同じ中部にあるムタカタカへ同期隊員Aを訪ねに行ってきました。

私がここで見たかったものは…電気無し、水無し隊員の暮らし‼

そう、ここで暮らす隊員の家には電気も水道もありません。

電気は、JICAから貸与されるソーラーパネルを使用し、照明や電話・インターネットに必要な電気を発電して使用します。もちろん、冷蔵庫なんてありません。

水は、飲み水は買い、生活用水は井戸水を使用します。1人で生活しても1日30~50Lの水を必要とするので、それだけの重さの水を毎日運ばなければならない…ということになります。隊員たちは、雇っている警備員にお小遣いを渡すなどして、汲んできてもらうことが多いです。

食器等の洗い物は外。トイレは穴式(どっぼん便所)。

家は新築でとってもきれいでした!

 

ムタカタカは、マラウイ湖沿いに位置し、とても暑いです。カロンガと同じくらい暑い…

じっとしていても汗が噴き出てきます。

それなのに、冷蔵庫なしはきつい。

それに、扇風機もない。(AはUSB式の卓上ファンを持っているのでそこそこ快適だそうですが)

 

しかし、ムタカタカのマーケットは想像以上に広く、大抵の食べ物は手に入りそうでした!f:id:nassan0220:20170103015631j:plain

↑ マーケットの中
   ウシパという小魚を売っているところ

 

しかも!!

なんと博物館がありました!!!!

(噂ではマラウイの博物館は3つだけ)

ムタカタカやるなー

f:id:nassan0220:20170103015643j:plain

マラウイの民族や宗教の紹介や、伝統的楽器や衣装、仮面の展示がありました。

入場料:3500MKW(2016年12月現在)

 

 

感想。同期A隊員、本当にそこでよく生活しているよ。隊員の誰かのブログで、マラウイ隊員は自分の任地がどれだけ不便かの自慢をしたがる、的なことを書いていましたが、今回、実際その生活ぶりを見てとても納得しました。電気無し水無しで頑張っている隊員の皆、どうぞ思う存分自慢してください!!

活動報告会、安全総会

活動報告会は職種別に看護師・理学療法士、理数科教育、青少年教育、コミュニティ開発からそれぞれ1人ずつ、5人の隊員とそのカウンターパート(活動上のパートナーのようなもの)が自身の活動を発表しました。

目的は、隊員が自身の活動の参考にしたり、また、カウンターパートや所属先の人を1人招待しているので、日頃の感謝を表す。とのこと。ホテルのブッフェランチ(8000Kw)付き!

発表を聞くのは面白かったです。特に医療系以外の分野の活動をしている人達。普段分野が違う人が何しているか知らないですからね。

翌日は全総。昨年、JICA関係者7名がバングラデシュで起きたテロに巻き込まれて亡くなりました。それから、年1回の開催だった安全総会は年2回になりました。隊員たちの安全意識の向上の為です。

全総会の後は、これまでに任期中に亡くなったマラウイ隊員の慰霊祭がありました。

派遣が始まってから現在までの約50年の間に12名のマラウイ隊員が亡くなっています。2名の方はマラリアで亡くなっています。数年前まで、マラリア予防薬の内服は義務ではなかったそうですが、現在はマラウイ隊員全員内服義務があり、感染率はかなり低くなりました。

その他の主な原因は交通事故。12名の隊員の中の6名は同じ交通事故が原因で亡くなりました。任国外旅行中の事故で、全員同じバスに乗っていたそうです。

私達、「青年海外協力隊の1番重要な任務は、生きて帰国すること」これは私たちが派遣前に日本で訓練を受けている時から繰り返し言われることです。また、現マラウイ事務所所長は「あなたたちが無事に帰国できたら、私の仕事の9割は成功したようなもの」と言います。

2000年を最後に、マラウイで亡くなった隊員はいません。これからもこの状態が続くように健康と安全に注意していきたいと思います。

はるか彼方、首都へ

12/1、12/2に首都リロングウェマラウイに派遣されている隊員全員が集合して行われる活動報告会全総があります。隊員の出席は強制であり任意ではありません。

ということで、カロンガから首都へ行くのにどれだけ面倒くさく、大変かをここでお伝えします。

 

カロンガ隊員は首都への移動が本当に大変なのでこのような機会がない限り、首都に行くことは滅多にありません。

そんな訳で、嫌々ながらも首都に上がらなければなりません。

 

移動にかかる日数、2日!(片道)

1日目にカロンガ→ムズズ(北部最大の町)へ移動。ミニバスで4時間~4時間半。(ミニバスは満席にならないと出発しないため、平均待ち時間は1時間)

その日はムズズ泊

2日目にムズズ→リロングウェへ移動。アクサバスという高級大型バスで6時間。(定時に出るバスは1日1本、朝6時のみ)

 

例えば、首都での用事が1日の場合、カロンガ隊員は往復含め、5日間かかることになります。JICAのルールで所属先の5営業日以上休む場合は、公務であっても所属先帳からの承認書をもらわなければなりません。

もう色々と面倒くさいので首都、行かないですよねー。

こうしてカロンガ隊員は任地カロンガに引きこもりになっていきます。

 

旅慣れている人は、たったの10時間バス移動、1日での移動余裕。と感じる人も多いでしょう。

しかし、私達隊員は日の出前、日の入り後の移動が禁止されていて、どう頑張っても1日では首都までたどり着けません。

アクサバスを逃すと、満席になるまで出発しない大型バスに乗らざるを得ないのですが、これが待ち時間3時間を超える場合もあり、さらに大型バスは停まる場所が多いため所要時間も7時間~8時間かかります。

というわけで、上に書いた方法以外で行くと、14時間以上かかります。運が良ければ12、13時間で行けるかも?それでも1日で移動するバックパッカーの方、カロンガ⇔ムズズは高低差の激しい山道で事故も頻繁に起こっています。暗い中の移動は本当に事故率も上がるので気をつけて。

 

まぁ、そんな訳で全然乗り気のしない首都への旅。隊員74名全員が揃うことも総会以外にないので、楽しんできますー!

難民キャンプ in カロンガ

今日は土曜休み、ということで、コミュニティ開発隊員のニャモヨさんと一緒に朝食タンザニアスープを食べ、難民キャンプに行き、昼から彼女が活動している村のミーティングに参加してきました。

タンザニアスープ。

f:id:nassan0220:20161120173016j:plain

このお店は家から徒歩5分くらいのところにあり、重宝しています。お腹が満たされたところで、難民キャンプへ。

前に紹介したDZALEKAの難民キャンプはマラウイ最大の居住地でしたが、ここはそのDZALEKAに移る前に短期間滞在するところのようです。

今回もコンゴの方達が多かったです。パッと見、約50人。f:id:nassan0220:20161120173025j:plain

食事はWFP(国際援助機関)から、一人当たり一日450gのシマ粉、同量のシリアル、50gの豆が配給されています。水はキャンプの中に井戸(ポンプ式)があります。

野菜や肉、魚、フルーツ、飲料等は自分たちで購入します。(マンゴーの樹はその辺りにたくさん生えているので、買わずに自分で採る)

医療は、マラウィアンと同様、近隣の病院に無料で受診できます。教育は、ここは短期滞在用なので学校等はありません。長期滞在用キャンプへ移動したら教育を受けられます。

キャンプの管理者によると、公に苦情を入れる人もいないとのことで、食事面以外では特に問題なく運営できているそうです。

ただ、DZALEKAの難民キャンプが近々閉鎖されるとのことで、カロンガの一角にも長期滞在用のキャンプ(居住区)が作られる予定なのですが、こちらは短期滞在とは違い、住民たちから反対意見が出ているそうです。

主な問題は、土地。現在マラウイの人口は年々増えています。このあたりの人々は主に農業で生計を立てているのですが、水不足による農作物の不作や、インフレ、物価・地価の上昇もあり、家を建てる場所、農業をする土地が不足…までいかないまでも、昔の有り余っていた状況からは一転して余裕がなくなってきています。近隣住民たちは危機感を持っており、難民キャンプ建設に反対しているのだそう。

最貧国の一つマラウイ。多くの問題を抱えつつ、それでも難民を受け入れ続けます。今後、どうなっていくのでしょうか。

 

ちなみに、難民キャンプの隣には、刑務所があります。特に柵もなく、逃げようと思えばすぐにでもできそうな雰囲気です。中には畑があり、毎日農作業をしています。

白い服を着た囚人たち。

f:id:nassan0220:20161120173300j:plain

この辺りは治安は悪くないのですが、この囚人たちがガラが悪い…よく刑務所外での仕事で外に出ているのですが、私の姿を見つけるなり、チャイナ、チャンチュン(中国人に対する侮辱)、お金くれ!!!と大声で行って来たり、あからさまに馬鹿にしたような現地語を投げかけてくることがあります。腹の立つ…

そして、この2つの施設、何と私の家から徒歩5分、ニャモヨさんの家から徒歩1分でした!ペパーニ(可哀想に)ニャモヨさん。。。

午後はニャモヨさんの来週の活動かまど作りの打ち合わせでした。詳しくは次回書きます。

そんな訳で、充実した休日でした!

マラウィアンに対するストレス

任地赴任して約1か月、最近とてもストレスが溜まります。マラウィアンに対しての。

 

①子供達

先日、私の家の柵(グラスフェンスと呼ばれる竹でできた柵)が倒壊した記事を書きましたが、一番の問題は子供達。

元々柵は所々壊れており、時々子供たちが入ってきていたのですが、最近はアズング(白人:私)の家に肝試しに行くのが流行っているらしく、本当によく来ます。20分に1グループ位…

来るだけならまだいいのですが、私が数か月間預かっている犬2匹に対し、石やレンガを投げつけます。

犬も危ないし、私も危ない。そして修理中の新しいフェンスもまた壊れる。

という、何とも腹の立つ出来事が日々繰り返されています。

子供を捕まえて一人ずつグーで殴ってやりたい。本気で。

 

②その辺のマラウィアン(子供~大人まで)

家を一歩でも出ると、私達肌の色の違う人種はとにかく目立ちます。

マラウィには中国人が多く暮らしており、アジア人=中国人 という意識があります。

中国人に間違われることはいいのですが、中には明らかに中国人を侮辱している言葉を投げかける人々もいます。

チャイナ!(中国!)は良い。

チャンチュン(中国人を馬鹿にした呼び方)や、中国語(マンダリン等)のマネは明らかに悪意があります。しかもしつこい。

大抵このような事を言うのは教養の低い人とその子供。反応すればよりそいつらを喜ばせる結果になるので、ただただ我慢…

 

③値段交渉

グラスフェンス等の買い物で、頻繁にもめます。こちらのスタンダードが通用しない。理論的に説明しても伝わらない。物事の良し悪しの基準なんてほとんどないためなかなか折り合いがつかない。

そして、話し合いで値段を決定したにもかかわらず、最後には値段を吊り上げ、ごねる。(経験上、3人に1人程度)

外人はお金を持っている→貧しい俺にくれ!

という思考に疲れました。

 

④自転車をパンクさせられた

自転車人口の多いカロンガでは至る所に自転車修理、空気入れの仕事をしている人がいます。

空気を入れてもらうのに片方50クワチャ(7円)。

私の自転車の空気入れが壊れているので入れてもらったところ…見事に破裂。空気の入れすぎでチューブとタイヤが破裂しました。

入れてもらっている時に、任せて大丈夫か?という不安が頭をよぎりましたが、毎日やっていることだし…と見ていたら案の定。

問題は、だれが責任を取るか。

自転車修理なんて数百クワチャを日々いでしのいでいます。対し、私のタイヤ、チューブ交換代5500クワチャ…。払えるわけがありません。

クリスチャンの多いマラウイでは過失は許す。が基本だそうで、故意にやったんじゃないから許してあげなよ…と言われる。

まぁ、分かる。しかし、そのオーナー、パンクさせた日から腹痛を理由に私からずっと逃げ回っています。これでも許せと…!?

 

⑤マラウィアンネームと現地語

私は未だ現地語がほとんど分かりません。というか、英語で何とかなってしまうので覚える気があまりない…

そこで毎日のように患者から言われるのが、「何であなたは現地語が話せないんだ。もう一人は話せるのに。」そう、同じ病院でJICAの栄養士隊員が働いています。

マラウィアンからしたら見た目一緒。

来た時期は1年以上違うから先輩隊員の方が分かって当たり前。

でも、そんな事情はお構いなしに、

ここで働いている=現地語OK! ナチュラルにこの発想に至るようで。毎度毎度言われると地味にストレスです。

そしてマラウィアンネーム。マラウイ人は外国人にマラウイの名前を付けたがります。

私はずっと自分の本名で呼んでくれ!と言っているにも関わらず、毎回会う度に皆が各自勝手な名前を私に付けます。

最近は諦めて皆に各自の好きな名前で呼ばせています。反応も返事もしませんが。

 

こんな、一つ一つが比較的どうでもいいようなことが、毎日毎日複数個組み合わさって、大きなストレスになっていきます。

あー。家から出たくない。

 

でも、教養や常識のある人たちもたくさんいるし、基本的には陽気でフレンドリーでいい人たちばかりです。

赴任して1か月。ちょうどストレスが溜まってきた時期なんでしょうね。

ストレス解消法を考えたいと思います!!

隊員の防犯について -グラスフェンス倒壊-

今日は青年海外協力隊員達の特に家の安全について。

協力隊員は比較的治安のよい場所に派遣されています。紛争地帯や、重犯罪が多い地域などへは基本的には派遣されていません。

 

しかし、ここはアフリカ。比較的治安が良いといっても、全く安心できません。

そこで、JICAが定める安全の基準があります。

○家の立地

 ・近隣で強盗や空き巣被害がない

 ・中流階級の人々が住むエリア

 ・バーや酒屋が近くにない

 ・近くにイベント会場がない、等

 

○家の防犯設備

 ・外に面しているドアには必ずバーグラバー(開閉式鉄格子)がついていること。それには2つ以上の南京錠を付けること。

 ・全ての窓には鉄格子がついていること。

 ・基本的にはフェンスで家を囲う(立地によりない,又は半周の場合も)

 ・夜間の警備員の雇用(18:00~翌6:00 警備員が一人家の前で警備します)

 ・寝室のドアには鍵がかかり、バーグラバーが付いていること。

 ・外灯があること 等

○行動

 ・目立つ言動は控える

 ・行動を予測されないようにパターン化を避ける

 ・無駄金を持ち歩かない

 ・スマホを外で使用しない

 ・危険地区への立ち入りをしない

 ・イベントを避ける 等

 

マラウイはアフリカの中でも安全な国なので、これらのルールを守っていれば基本的に犯罪被害にあうことはありません。隊員たちの一番多い被害はスリです。

 

ところで、家の囲い、塀、柵?が倒壊しました。

マラウイには塀は3種類あり、

竹製のグラスフェンス

木製

レンガ制

です。住んでいる地域のスタンダードに 合わせて隊員たちの家のフェンスの素材を選びます。

私の家はグラスフェンスなのですが、一部、倒壊しました。

元々ボロボロでメンテナンスの必要があったのでっすが、支柱が折れて一気に倒壊しました。

f:id:nassan0220:20161120213742j:plain

 

この修理が本当に大変。

見積書をJICAに提出、承認が下りたら着工、なんですが、ここはアフリカ、マラウイ。見積もりから、グダグダ。

見積もりを取った額のものが次回は置いていない、なんてザラ。

何メートルいくら、で売ってるもののmが適当。大抵短い。

見積もりを取るものによって店をはしご。7~8km離れた場所に何回も足を運び、全ての材料をすべて別の店に自分で行って見積もり。

見積もり書をやっとの思いで仕上げ、承認を得て、次は買い物。同じ店に再び出向き、交渉。欲しいものが欲しいだけその場にある、なんてことはあり得ず、何度も何度も出向く。そして購入したら次の問題は運搬。

運んでくれる業者も、自由に使える車もない。

そこで、庶民の足、チャリマト(カーゴ)!! ただの自転車の荷台!!!!

もう、材料を集めるの、本当に大変でした。

集めてしまえば、雇っている警備員にお金を払って修理してもらうのであとは待つだけです。

今、犬を2匹預かっていて、その犬がフェンスを壊すので一部、修復は待ってもらっています。早く全面綺麗になってこの煩わしい状況から抜け出せますように。

 

本当に、材料の購入から工事まで全てまとめて1つの会社が行ってくれる日本ってなんて素晴らしい所なんだ!!と思えてきます。

国境付近でタンザニア旅行気分!?

今日は日曜休みだったので、カロンガ隊員のニャモヨ(マラウイでの名前)さんと一緒にタンザニアの国境付近まで遊びに行ってきました!

 

カロンガのバス乗り場から約1時間…

 

国境周辺に着きました。

 

私達マラウイ隊員は、陸路でタンザニアに入国することは許されていません。

タンザニアの隊員は陸路でマラウイに来れるのに…不平等。

 

どうやら、治安の悪い国から良い国、または同じくらいの国同士なら、陸路でも行けるそうですが、その逆はトラブルが発生しやすいのでダメなようです。

 

そんなわけで、私たちはタンザニア入国はできないので、国境付近でタンザニアの雰囲気だけ味わいます。

 

welcome to TANZANIAと書かれた看板の前で記念撮影をしたり、、、ご飯を食べたり。

 

なんといっても、タンザニアスープ‼ 

タンザニアスープとは主に、甘くないバナナ(プランテーン)と牛肉の煮込みを指します。

 

 マラウイではカロンガのような国境沿いの場所を除いて、プランテーンは食べないので珍しい料理です。

 

私達の住むカロンガではタンザニアスープを食べられるところは何か所かあるのですが、ここのは味付けも違って美味しかったです。

 

f:id:nassan0220:20161024021400j:plain

レバー、プランテーン、じゃがいも、トマト、が入っていました。あ、あと唐辛子的な物(緑色の丸いもの、激辛!!)。ニャモヨさんはこれに当たって悶絶していました 笑

 

あとはタンザニアビール!私は普段飲まないのですが、お客さんが来た時用にお土産で買ってきました。

f:id:nassan0220:20161024021947j:plain

日帰り旅行気分でリフレッシュできました!

 

ニャモヨさんの任期もあと少し。こっちにいる間にもっと色んなこと一緒にできたらいいなー

 

絵画コンクール参加

以前、私の所属部署が決まっていない、との記事を書きましたが、

その後、とりあえず元々のボランティアの要請のあったART(抗レトロウイルス療法)クリニックで働いてみよう。ということになりました。

 

ARTクリニックとは、HIVやAIDsエイズの患者さんが治療を継続するためにかかる外来のことです。

 

そこでは、週2回、新規の患者さんたちの為のグループカウンセリング、週1回小児を対象とした日、週2回大人を対象とした診察日があります。

 

1日に150~200人程度の患者がカウンセリングや薬をもらいにクリニックを訪れます。

 

治療費は無料。ちなみに、日本でもHIV/AIDsの検査・治療は無料です。

 

今日はARTクリニックで月に1回行われているティーンクラブという集まりのある日でした。HIVに感染している子供たちを対象に、健康教育や相談に乗ったり、一緒に遊びをしたりする会です。

 

f:id:nassan0220:20161024025610j:plain

さて、この写真、何をしているところか分かりますか?

 

子供たちはそれぞれ好きな絵を書いています。

 

今日は同じ病院で働いている栄養士隊員Tさんが企画した、日本の絵画コンクールにARTクリニックの子供たちの絵を応募しよう!という活動があり、希望者に絵を描いてもらいました。

 

先月と今月、2回に分けて子供たちに描いてもらい、今回は35名の子供たちが参加しました。

 

机も十分にないので床で描いています。子供たちは自由に絵を描くことに慣れていないため、小さな絵をたくさんかいて余白が多い、という書き方をする子が多かったです。

描く内容は主に家、協会、川、木、動物です。

 

それに、印象的だったのは絵のテーマ。

各々、テーマを聞いたのですが、9割がた、nature(自然)か、environment(環境)でした。

 

紙も鉛筆もクレヨンも手に入りにくいここマラウイで、子供絵を描く機会は多くはありません。

 

機会があってもそのようなテーマばかりなのでしょうか…?

 

今回、私達が準備した画用紙、クレヨン、鉛筆を使って描いてもらったのですが、最後に回収するときに、全て揃って返ってきたことに驚きました。

 

貧しくて自分たちでは買えない…だけど、誰一人として物品を持ち出したり紛失させる子はいませんでした。

 

とても純粋でまっすぐな良い子たち。このまま育っていってくれることを願うばかりです。

 

私の前任の隊員も同じような企画を実施し、1人入賞しています。今回も誰か賞をもらえると、とっても喜ぶだろーなー(^^♪